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Channel: 増田 章の「身体で考える」〜身体を拓き 心を高める
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個性を活かした生き方?〜デジタル空手武道通信 臨時増刊号 編集後記

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第41号 臨時増刊号 編集後記

 

【個性を活かした生き方】

 

 先日、沖縄写真家が観た戦後の沖縄の写真展を観た。その写真展に触発され、コラムを書いた。

 

 それが「武道芸術論」である。おそらく、増田の頭はおかしいのではないかと思う人が大半であろう。また、私の論など無視するに違いない。だが、私は全ての人の個性を生かせるようになったら良いな、と考えている。

 

 難しいのは、まずもって私の論を展開するために、「個性」を「個の哲学を内包した身体性」と定義しなければならないことである。そして、そのような個性を尊重をし合うために、一人ひとりの人生は、芸術表現の場だ、と定義しなければならない。

 

 おそらく、多くの人が武道などというと、何かの権威に絶対服従する封建的な思想の権化だと思っているだろう。もしくは、現実的にそのような形相となっているに違いない。だが、武道を体得する者が服従するのは、自己の良心でなければならない、と私は考えている。そして、その良心は、同時に他者の良心でもあるということを理解してほしいと考えている。また、その良心を活かして生きるための手段、かつ修行が武道だ、と私は考えている。

 

 言い換えれば、一人ひとりの個性を活かした生き方を支えるもの、それが武道である。そして個性を活かした生き方とは芸術に他ならない、否、生き方とは、また人生とは、本来、芸術なのだ、と私は思う。

 

 また個性を生かすとは、自己の個性のみならず、同時に他者の個性も尊重しなければならない。また、芸術として、生き方、人生を観るとは、他者との関わり合いの中にあって、個が自己でありつつ、かつ自己の喪失のないところを見なければならない。その上で、自己をよりよく生かし、かつ表現された事物を見ることができなければ、理解はできないだろう。

 なぜなら、芸術表現とは、主観的でありながら客観的で、能動的でありながら受動的でもあると思うからだ。そのようなあり方が、本当に主体的、かつ能動的なあり方、そしてより善い生き方だ、と私は考えている。

 

 ここで主体性とは何か?を考えて見たい。主体性とは、人間一人ひとりの底流にある、良知良能の働きを活かして行動、かつ生きることだ、と私は考えている。そして人間がその底流に到達した時、古くて新しい何かが生まれると期待している。

(デジタル空手武道通信 臨時増刊 編集後記より)

 

 

 

 

 

 

デジタル空手武道通信 第41号(臨時増刊号)

 

 

本号の内容について

 

  • IBMA空手武道チャンネル(MASUDAチャンネル)にヒッティング方式(TSアドバンス方式)の組手イメージの動画をアップしました。
  • デジタル空手武道教本の「昇級審査項目について」のページを更新しました。
  • デジタル空手武道教本の必修組手型2020改訂版のページを更新しました。
  • 第1回道場対抗組手交流会の対戦表をアップします(もうしばらくお待ちください)。

 

今月末の道場対抗組手交流会の参加者の皆さん、是非とも試合経験を活かすようにしてください!

以下に組手イメージをアップしておきます。もちろん、ルールを把握するならば、自分の思うままに試合をして構いません。

 

 

 


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