稽古とは2018-11-11
映像は、私も含め、未熟な点が多々あります(本文は映像テキストの解説に添えた文です)。45年以上も空手道に努力精進してきた私も、体力が落ちたり、体が硬くなったりして、技が衰えている面も否めません。それでも、今現在が最高点となるよう、絶えず努力精進をしています。
私は、稽古をするたびに、自分の未熟さを再認識します。同時に、その意識がある限り、レベル(自己の立ち位置の次元)は上がる、と思っています。
要するに、空手武道の稽古とは、絶えず、自己の未熟を再認識することではないかと思うのです。より正確に言えば、稽古とは、「過去の未熟さ」「現在の未熟さ」「将来の未熟さ」を認識することです。同時に「過去の良い点」「現在の良い点」「将来の良い点」を認識することだと思います。言い換えれば、「過去、現在、将来に内在する可能性」を認識することです。
その可能性の開拓に、武道修練を通じ、果敢に挑戦するものが、私の考える武道人です。私は、稽古ということの真の意味がわかれば、すべての人が個々人の最高地点(レベル)に立てるものと考えています。
それを、より多くの皆さんに伝えることが私の本当の仕事だと思っています(デジタル空手武道教本のワンポイントレッスン2018-11-11より)。