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Channel: 増田 章の「身体で考える」〜身体を拓き 心を高める
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高田馬場道場・稽古指導

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高田馬場道場・稽古指導〜増田の近況報告


「気合入れて〜」「いち〜セィ〜」
狭い道場のせいか、気合が道場内に充満、反響していた。心身が引き締まる感じだった。

 

3月25日の土曜日、高田馬場で行われた師範稽古でのことである。

 

今回の高田馬場道場での師範稽古は、稽古後の懇親会も含め、全て黒帯・指導員の本間君の企画であった。懇親会も本間君の奔走でとても楽しい会になり、感謝している。

 

【頑張り屋さん】

思い起こせば、本間君は高校生の時に高田馬場道場に入門した。入門当初から稽古熱心な頑張り屋さんであった。彼は大学卒業後、名の知れた企業に入社。社会人となり、営業の仕事で福島と東京を往復しながら、空手を続けた。数年後、彼は会社を退社し、理学療法士の学校に通った。現在は、理学療法士の資格を取得し、理学療法士として病院に勤務している。おそらく、学資は仕事をしながら貯め、学校に通い、転職したに違いない。本当に頭が下がる。彼は自分の息子ほどの年齢だが、尊敬に値する本当に立派な男だと思っている。当日は、12名ほどの稽古参加だったが、わが道場を支えてくれている指導員のスネイド氏や坡場氏や手嶋氏、鈴木氏などの黒帯たちが集まり稽古の雰囲気づくりに協力してくれた。
 

【手嶋氏の存在】

特に空手歴が30年近くの手嶋氏の存在は、稽古に気を込めてくれた。稽古の中でも伝えたが、私は新しい稽古法を推奨、実践するのみならず、伝統的な稽古も大事にしている。要するに、私の道場の稽古方針は、伝統的な稽古と革新的(増田流)な稽古と車の両輪のごとく併立、機能させていくということだ。

ただ正直に言えば、短い稽古時間では、伝統的な稽古と革新的な稽古の両立は困難である。故に教本の制作と特別稽古や合宿講習会などの企画を検討している。兎に角、現黒帯のさらなる上達は必須である。まずは、一つの車輪である、伝統稽古をしっかりと行うことが重要であろう。次に増田流の稽古法を確立、伝授したい。そういう道場の状況下において、手嶋氏のような伝統的な極真会の雰囲気を有する道場生の存在は貴重だと、私は思っている(しかも飲み会のムードメーカーでもある)。

 

【私の近況】

さて、私の近況として、これまで膝の具合や体調が芳しくなく、リハビリ、調整等に忙しかった。現在は、8割程度の回復状況である。まだまだ悪化する可能性もあるので、もう少しの回復を望んでいる。今後も機能回復に全力を尽くしたい。

 

そんな中、今回の師範稽古&懇親会では、あらためて道場生から勇気をいただいたように思う。今後は、我が道場の黒帯の力を信じ、期待したい。そこから、道は開かれると思っている。

 

【自己の免疫力で治す〜漢方薬の考え方?】

話は変わるようだが、最近、風邪をこじらせ発熱した。病院に行くと、風邪は薬で治すのではなく、自己の免疫力で治すものだと、老年(失礼)の医師に言われた。私は異論があったが、自分の父親のような医師の雰囲気に好感を持ったので、「しょうがない。先生のいうことを聞いてみるか」と頑張った。

 

風邪の症状は長引いたが、その間に前から興味のあった、漢方薬の本のページをめくった。とても興味深く、今後、研究してみたいと思っている。漢方薬の考え方を増田流に意訳すれば、自己の免疫力並び生命力を高めることと、言っても良いと思う。無論、一度読んだだけで、確信はないのだが、「気の流れ」や「血流(血の流れ)」を体の症状(状態)から推測し、それを整えるというようなことだと思うのだが…。よく理解もせずに意訳など、生意気である。ゆえに漢方薬に関しては聞き流していただきたい。あくまで私流の直感的な解釈であり、記憶に自信がないので、もう少し漢方の本を読みたい。

 

現在私は、膝と血圧の不具合があることで、身体について様々な方面の情報を入れるようにしている。例えば、呼吸、姿勢、身体の動かし方、食物の摂取方法、運動と休養のバランスを含む生活リズム等などである。まだまだ勉強不足は否めないので、勉学に努めたい。

 

そうして、空手を通じ、心身に関する考究を続け、道場生の人生に貢献したいと考えている。キーワードは、「心身の調和」だ。増田流の武道では、それを「自他一体」というキーワードに置き換えても良いと考えている。

 

最後に、私の道場には、優秀な人材が少なからずいるようだ。これまで私は、道場生の職業等に興味がなかった(情報としては必要だと思っているが…)。なぜなら、道場では空手道の求道のレベルが大事で、俗(大事ではないという意味ではない)のレベルは道場では関係ないと思っているからだ。

 

私が基準とするのは、ただ求道に対するレベルである(増田武道では)。ゆえに、本当は先輩後輩もないと、私は思っている。とはいえ、私自身の求道レベルが高まったとは言い難い。また、ここ数年間の私は、健康面など、未知の悩みがあり、忙しかった(心を亡くしかけている)。遅れを取り戻すというと語弊があるが、これからは人の力を引き出し、さらにその力を結集し、我が空手道の水準を高めたい。

 

【先師に対する報恩】

また蛇足だが、大山倍達総裁が逝去されてから20年以上が経った。その間、極真会は分裂し、現在も混迷を続けている。他方、私は若い頃の好敵手、松井氏(館長)と和解した。詳細について語るには機会を待ちたいが、善い方向をイメージしている。私は、より多くの心ある極真空手家が和解し、協力し合えば、空手道による、より善い社会的貢献が実現されると考えている。また、それが空手道の社会的価値をより高め、先師に対する報恩となり、同時にみんなのためにもなると思うのだが・・・。

 

もう一つ、稽古後、新宿歌舞伎町の居酒屋(道場生の保護者の経営する居酒屋)で懇親会を行った。高田馬場道場は、駅のホームまで約3〜5分。そこから西武新宿駅まで約3〜5分。さらに、お店まで3〜5分。合計9〜15分ほどで懇親会場へ移動できる(新・高田馬場道場は電車を活用しやすい場所である)。

 

【たまには酒も良いな】

その日は、酒好きの道場生は嬉々として杯を重ねていた。そんな中、お付き合い程度だが、私もビールを少し飲んだ(懇親会で)。私は外では酒を飲まない(下戸(飲めない)体質なのと、外では判断力が鈍るのを避けたいからだ)。家で食前酒を飲むこともあるが、あまり体の具合が良くないので控えている。

 

今回、貸切の居酒屋で、「たまには酒も良いな」「みんな陽気になって…」という気分になった。

 

次は、みんなで温泉に入り、一杯やりたいと思う。

 


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