昨日は、組手型の整理整頓のために、私の片腕の秋吉と朝から撮影を行なった。
実は、二日程前、左足の裏側に裂傷を負った。幅は3センチ、深さ7ミリで、結構な傷である。動けなければ中止にしようかと思ったが、一日も早く組手型を完成させなければならないと、無理をした。
8時間程、撮影を行ったにもかかわらず、30種類程しか撮影できなかった。
少々身体の調子が悪かった。8時間も付き合ってくれた、秋吉には、感謝している。
そんな中、良かった事もある。今後の課題である投げ技の基本を、秋吉に教えたところ、すぐに理解したことだ。組手型は、技の修得を理合先行で行なう。言い換えれば、技の構造やコツというような事を、意識、考えながら、練習できるようにするために、型はある。
そのような修練体系を創出する事で、多様な技を誰もが修得できるようになると考えている。勿論、空手には、高い身体能力を必要とする技もあるが、そのような技を、私は稽古の中心にはしない。
又、秋吉の献身的な協力により、最後に、新しい技が生まれた。「新しい転じ技ですね」と秋吉が言ってくれた。
この技は、現在企画している書籍で紹介したい。又、“転じ”という概念は聞き慣れないと思うが、簡単に説明すれば、「相手の攻撃を弱体化し、自己の反撃の効力を最大化する状況(状態)を作る事」である。状況転換と言った方がわかりやすいだろうか。
私は、実際に使える技、汎用性の高い技が好みだ。拓真道には、そのような実用的な技が集められている。
さて、ここ2週間程、書籍の企画や何やらで、頭の中がごった煮状態だったが、ようやく頭の中が纏まった。
本日、書籍の企画書を書き上げ、出版社に送った。まだ大まかなものだが、企画が通りそうだ。5月には、ヨーロッパでキャンペーンを行なうので、一気に仕上げるつもりだ。
私が、本を書くと言ったら、「売れない本に夢中になるより、やるべき事が他にあるんじゃない」と家族は、いつも冷水を浴びせかける。
お願いだから、もう少しだけ、私の好きにやらせて欲しい。最後のお願いだから・・・。
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3−26日誌
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