拓真道とは
拓真道理論の大枠は、心身を道具にして、有為転変の現実態を知り尽くす事。更に、その裏面とも言える、無為自然の実態を体得する事を目標とします。言い換えれば、自由自在の境地を目指す事です。そのための鍵概念には、居着きを無くすという事が上げられます。
居着きを無くすということは、絶えず、自己を転換(切り換え)できるということです。それは、絶えず、囚われのない境地、ニュートラルの境地に立てるという事でもあります。
拓真道には、体さばきの型、基本型、転じの型、応変の型、護身の型と分類された多くの型があります。
大まかに説明すれば、体捌きの型は、運足等を学ぶもの。基本型は、攻撃の基本となる技を学ぶもの。転じの型は、相手の攻撃を無力化し、自己の反撃の効力の最大化のために必要な、転じ技を学ぶものです。応変の型は、打撃技、倒し技、逆技など、様々な相手の攻撃を転じ、反撃するためのバリエーションを学ぶもの。さらに、護身の型では、競技組手で禁じられている頭部打撃などの禁じ手、対小武器の技を学んでいきます。その多くは、二人で行なう相対型です。
つまり、拓真道とは、型を通じて、技の理合と心身の理解を深め、自己の本体を探求するものです。尚、拓真道には、自由組手の修練は含まれていません。それは、あくまで、拓真道とフリースタイル空手は独立させるという事を意味します。換言すれば、役割を分担させるということです。
ただし、フリースタイル空手競技によって、技を試すことは可能です。
また、拓真道の修行は、なるべく長い期間、継続して行なう事が肝心です。そして、老いという現実も含め、武技の修練による、心身の受け取り直しを行なうのです。私は、その先に、真実があると考えています。
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