緊急提言〜希望の党と民進党の志士たちに告ぐ
自民党から民主党が政権奪取し、2大政党制の実現かと思いきや、その政権はあっという間に瓦解した。東日本大震災という災難による影響もあるかもしれない。その原因に関する意見をここで述べる時間はない。また、私は自民党の支持者である。これまではだが…。
しかしながら、同時に我が国にも有力な野党の出現が必要だと思っている。
話を一気に進めると、私は民主党の名前を変更することや分裂することは良くないことだと思ってきた。しかし、今それを言っても始まらない。
さて、今しがた、希望の党と民進党が一緒に新党を作ると、インターネット経由で知った。
お党名を国民党とするようだ。また共和党という案もあるらしい。
私は、断然「共和党」が良いと思う。なぜなら、アメリカにおいては2大保守政党が政権を交代で担うという形態が定着しているのは周知のことだ。そして民主党はリベラル、共和党は保守という大まかな色分けができている。
一方、我が国においては、自民党が保守からリベラルな考え方まで、実に幅広い国民層を包括して掬い上げていると、私は考えている(実は日本国民はノンポリなのかもしれない、もうノンポリなど死語であるが)。
そこで今、我が国に必要なのは、アメリカ的な保守政党としての共和党ではない。今こそ我が国に必要なのは、幕末の学者であった、横井小楠が説いたような「共和制」を我が国にもたらすという思想である。ゆえに、アメリカ的な共和党のイメージにとらわれる必要はない。我が国独自の共和政治を掲げれば良いのだ。この意味がわかるだろうか(随分上からで御免)。
新しい政党は、単なる野党ではなく、その思想、理念の担い手となるのが、政党浮上の道である、と私は思う。そして、旧民主党の政治家ならば、その思想を汲み取り、10年はかかるかもしれないが、我が国に共和思想の実現をもたらし、真の開国に導くと思うのである。以上、かぜで体調不良のため、書きなぐりではあるが、書き記しておきたい。下層の国民のいうことではあるが、私が提言に込めた真の保守政党の創建という意味を、民主党の人達が理解し、それを掲げるのでなければ、この先も望みはないだろう。
追記
忘れてた。旧民主党には社会党崩れ(失礼)の政治家がいる。私は社会党がダメだとは言わない。しかしながら、現実には社会党は崩壊した(社民党があるが…)。誤解を恐れずに言えば、歴史的使命を終えたと言って良い。おそらく立憲民主党辺りが、旧社会党に変わるリベラル勢力となって行くのだろう。だからこそ、民進党は決断せよと言いいたい。いま、我が国にはリベラルな保守勢力が必要なのだ(リベラルな保守勢力というのは変な言い方だが、私の中では矛盾しない)。そういう意味では、いまの自民党はそんなに悪くない??
「堯舜孔子の道を明らかにし
西洋器械の術を尽くさば
なんぞ富国に止まらん
なんぞ強兵に止まらん
大義を四海に布かんのみ」
「心に逆らうこと有れども 人を尤(とが)むる勿れ(なかれ)
人を尤(とが)むれば徳を損なわん
為さんと欲するところ有れども、心を正(さだ)むる〈成果をあてにする〉勿れ。
心を正(さだ)むれば事を破らん
君子の道は身を修るにあり(原文書き下し)」
(幕末の思想家 肥後藩士 横井小楠1809~1869)
参考文献:大儀を世界に(東洋出版、石津達也著)