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Channel: 増田 章の「身体で考える」〜身体を拓き 心を高める
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不躾ですが…気分が悪い

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【不躾ですが…気分が悪い】

本日は気分が悪い。それは米国大統領選の賭けに破れたからである。賭けというと、不謹慎だが許してほしい。しかし、最後の最後で自分自身の中から「祈り」が湧出してきたので、良かったと思っている(なんのことか意味がわからないかもしれない…御免)。

 

今回の大統領選、理論的かつ直感的には、トランプが勝つと予想していたのに、木村太郎氏と橋下氏が、トランプが勝つと予想していたのを聞いて、私は直前に予想を変更し、トランプ氏にかけるのをやめた(私は世間の予想がトランプ氏に傾いていると早合点すると共にかけるのが嫌になった)。

 

【マスメディアも悪い】

マスメディアも悪い。ヒラリー氏が、こんなにも嫌われているのを報道していない(民主党も解っていない)。もしかすると、マスメディアもヒラリー氏同様、市民が嫌うべき対象、エスタブリッシュメントの一員なのかもしれない(しかし、それを自覚していないところがタチが悪い)。一方、トランプ氏に関しては、視聴率を稼げるからか、まさかアメリカ国民がトランプ氏を選ぶとは思っていなかったのか、取り上げ過ぎである。

 

私はトランプ氏がバカだとは思っていないし、有能だと思ってはいるが、やはり良くない。なぜなら、トランプ氏のような候補者が勝つと、勝つためには、どんなことを言っても良いと思う人が出てくるのではないかという危惧があるからだ(それも言論の自由、そして民主主義??)。

 

ここでは名前は挙げないが、どんなに政策面で良いことを言ったとしても、敵を罵倒したり、人格を貶めるような誹謗中傷を安易にする政治家、人間が私は嫌いだ(それを正直者だと思う者は相当に頭が悪い人間だ…御免)。また、勝てば官軍とばかりに、勝利を優先し、戦いかたを選ばない政治家、人間も嫌いだ。そんな政治家、人間の末路はしれている。

 

【一番心配していること】

私は今回、嫌悪感と共に一番心配していることがある。それは、将来ある若者が、トランプのような勝ち方でも勝ちは勝ちだという、そんな考えを容認していくことだ(もしかすると、これが民主主義の最終形なのだろうか…)。

 

振り返れば、世界中に16億人以上もいるイスラム教徒を、十把一絡げにして罵倒して良いわけがない。人間は同じ部分もあるが、一人ひとり異なる部分もあるはずだ。同じ面を大事にし、かつ、違いも生かしていくのが、これからの人類の方向性だと思う。

 

【グローバル化には賛意と疑義が半々】

また私は、グローバル化には賛意と疑義が半々だ。前提として、グローバル化は好むと好まざるに関わらず、拒めない流れだと思うということだ。もしそうならば、それを受け入れながら、地域の充実を図ることが賢明なあり方だと思う。

 

また、グローバル化の良い面を挙げれば、前時代からの懸念材料である、宗教や文化の違いによる衝突を回避する方法が創発されるかもしれないということだ。あくまで私の予測であり、妄想と言われるかもしれないが。

 

【マスメディアの関係者に言いたい】

蛇足ながら、マスメディアの関係者に言いたい。今回の結果は、マスメディアの人間が、視聴率こそが全てだというが如く行動した結果として、生み出されたことではないのか。

 

また、木村太郎氏に聞いてみたい。「職業的直感ではなく、本当は、民主党とヒラリー氏がいかに嫌われているかを、事前に知っていたんでしょう」と。また、「どうして、米国がそんな状況なのかを、もっと日本の人たちに詳しく伝えないのですか」。さらに「その米国社会の構造的問題、機能不全を伝えるのが、日本の国益に適うジャーナリストの仕事なのではないでしょうか」と。格好をつけて、職業的直感などと言わないで欲しかった(社会問題はもっと真剣に扱うべきだ…先輩に対し生意気御免)。とは言え、多くのジャーナリストがクリントン氏の勝利を予想する中、木村太郎氏だけがトランプ氏の勝利を予想していた(絶対と言っていたように思う)のは、大した眼力である。他のジャーナリストこそ、何をみていたのだというべきであろう。

 

【良い面が出てくる可能性】

だだ、トランプ氏が大統領になり、良い面が出てくる可能性がないとも言い切れないとも思っている(非常に楽観的と言われるかもしれないが)。

例えば、民主党政権の政策にもよくないものもあったと思うからだ。特に中東に対する政策はよくないように思うが…。 それらの政策がトランプ大統領の下で見直されることは、良いことだと思う。それを小池氏同様と言ったら、小池氏は気を悪くするにちがいない。しかし、変化が必要だということは、私の感覚にもある。そういう意味では、トランプ氏支持の米国民の気持ちがわかる気がする。今後、日本国民が気をつけなければいけないのは、自由貿易協定と安全保障関係の政策であろう。

 

政策等に関しては、これ以上は素人なので自信がない。もし、私が職業政治家か国際政治学者であれば、1年間で精査するだろうが(時間がかかり過ぎか)。

 

ともあれ、どんなに悪いと思われる変化も、良いことに転じるきっかけになると思うからだ。あとは冷静に向き合い、対応を熟慮するしかない。

 

しかし、気分が悪い。時間ができたら、資本主義と民主主義について勉強しよいう。そうでないと、納得できない。

【民主主義とは何なのか?】

蛇足だが、今回の大統領選、民主党も状況判断が甘すぎたのではないか。例えば、民主党がヒラリー・クリントン氏以外の候補なら、勝利していたのではないだろうか。一方のトランプ氏も大統領にまさかなれるとは思っていなかったのではないか。自分のビジネスの宣伝になれば良いと割り切っていたのでは?ゆえに大胆に戦えた。言い過ぎか…。楽観的に見れば、これからは大統領らしくなるかもしれない。有能な面もある人のようなので。しかし、真に志のある人間が勝てない民主主義とは、一体何なのか?以上、少し感情的になって書いた。反省…。

 

 

 

 


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