【近況報告】
先日、BMS用の撮影を行いました。前回と同じく女子部の和田さんに協力していただきました。和田さん、ありがとうございました。
その中に、ストレッチの写真があります。まだ一部しか撮影できていませんが、今後はBMSでストレッチの指導を行いたいと思います。
まずは、ストレッチに関する私の考えをまとめてみましたので以下に掲載します。ただし、ストレッチに関しては専門家が大勢います。今後、その方々の考えと私の考えを照らし合わせ、不十分な点を補いたいと思います。
今回の原稿は、日曜日に友人の奥様の誕生会&友人の集まりで富士山麓の友人宅を訪れた際にしたためたものです。
【薪割りの復習】
少し脱線すると、友人宅では薪割りの復習もしました。70~80%の上達です。薪割りのコツがほぼ掴めました。太い丸太がで一撃で、「パカッ!」と真っ二つになるのは、面白いです。
身体の使い方の研究になるので、詳しくまとめておきたいのですが、簡単に書いておきます。
私は最近伝統技の直突きの意識を若干変えました。簡単に言えば、体幹のしなりと停止(この辺は表現が難しい)を意識することです。そうすると突きに使う腕は自然に加速していきます。この感覚が薪割りの斧の振り方と似ているような気がします。また、斧を振り下ろす腕は、下半身の抗重力運動を体幹に伝えその下半身と体幹が作り出す運動を腕に伝えるだけです。つまり、腕は自然に振り下ろされるというような感じになります。丸太を割るときは、斧の重さを利用し振り下ろすので、力はさほど必要としません。ただ、丸太に斧が当たる瞬間に右の前腕を締める力が必要です。さらに言えば、斧を振り下ろす位置が重要ポイントのようです。私は打撃のポイントがずらして実験してみました。どうも丸太を一撃で真っ二つにするには、斧を当てる場所が1センチずれるだけでもダメなようです。
他にもいくつかの点に着目していますが、言語化し記述するには、時間を捻出しなければなりません。今回もみんなが談笑やバーベキューの準備をしている中、私だけがパソコンとにらめっこしていました。本当に研究には時間が必要です。また、言語化するには実験や検証のための資料の読み込み、考えの言語化と推敲などなど、1日があっという間に過ぎてしまいます。もちろん、その中で最低限、必要なことは行いますが…。
話を戻します。私が考えるストレッチの役割と効果は、武術の稽古のみならず薪割りにもつながるものです。また、私の悪くした膝が未だ完治しませんが(70%)、ストレッチが膝の機能の回復に役立つものと確信しています。それでは、サイト用の長文ですが、よろしければお読みください。
ストレッチの役割と効果について
※本稿はBMSにも掲載されています。▶︎BMS
【ストレッチの役割と効果~「身体を柔らかく使う」ということと「身体が柔らかい」ということ】
身体の動きは、大小の様々な骨と骨格筋で作られるようです。私は、良い動きとは柔らかい動きだと思います。では、柔らかい動きとはどういうものでしょうか?
私はまず、柔らかい動きについて、「身体を柔らかく使う」ということと「身体が柔らかい」ということを分けて考えます。
具体的に述べれば、身体を柔らかく使うということは、身体の各パーツ(骨と関節と骨格筋)の連携を上手に行うということです。また身体が柔らかいということは、一つ一つの筋肉や腱の伸縮性が高いということだと思います。そのことには関連性があり、一つのことと言っても良いのですが、厳密に言えば別のことです。さらに各パーツ(骨と関節と骨格筋)が高機能であるということとは別のことだと考えます。
【身体の各パーツの連携を上手に行うということ】
さて、身体の各パーツの連携を上手に行うということを考えてみます。各パーツの連携を上手に行うとは、身体の一つのパーツ(関節と骨、靭帯と骨格筋等)だけに過度の負担をかけないよう力を分散させることだと思います。同時に身体の各部分で生まれた運動量を統合することでもあると、私は考えます。
要するに、身体の各パーツの連携を上手に行うためには、骨を動かす骨格筋や関節や靭帯の状態をよりよく保つ必要があるのです。なぜなら、各パーツの連携を効かせて効率よく身体を動かそうとする時、状態(コンディション)の悪いパーツ(部分)があると、そこに障害が発生する可能性が高まるからです。また、足し算のように連携する身体の各パーツの一部に瑕疵(マイナス部分)があれば、全体として発揮できる力が減少します。つまり、身体の各パーツの機能をフルに発揮、かつ身体全体の機能を高めるためには、各パーツの機能をより良く保つことが重要なのです。
以上、身体を柔らかく使うということについて述べてきました。私が本項でお伝えしたかったのは、ストレッチの役割と効果が、ただ筋肉の柔軟性の確保という理解では不十分だということです。
【ストレッチの役割と効果】
繰り返しになりますが、ストレッチの役割と効果を、疲弊した箇所を自覚することや筋肉の血流を良くし、栄養分や老廃物の処理を促進するものだと考えてみてください。さらに身体の各パーツの状態を把握し、身体の機能を保持するために役立つと考えてください。
BMSにおいて、ストレッチを勧めるのは、武術としてのよりよい身体の使い方を目指すことの一環です。なぜなら、自己の関節の可動域や身体の各パーツの状態に絶えず気を配るということが、武術の技を探求することの同一線上にあると思うからです。
補足を加えれば、修練の中でも特に、上段廻し蹴りや後ろ廻し蹴りなどの習得には、股関節周辺の靭帯や筋肉の柔軟性などが必要です。しかし、ストレッチの役割と効果は、決してそのことだけではないと理解してください。
また、BMSが進めるストレッチの役割と効果とは、疲労や傷病からの身体の機能回復をはじめ、代謝機能などの促進も含んでいます。つまり、血流を促進することによる疲労回復や代謝の促進(ダイエット効果)など、より良い日常生活に効果があるということです。
BMSでは、毎日10分間以上、身体の血流の促進と姿勢の調整や骨の位置のリセットのために、ストレッチを行うことを勧めます。同時に体幹トレーニングや筋力トレーニングなどを行えばより身体機能の管理に効果的です。
最後に、これまで述べてきたことは、私が経験上感じたことを基礎にしております。ゆえにBMSでは、今後は専門家の意見を取り入れ、鍛錬やコンディショニングの方法を検証します。また、より良い方法を関する更新情報をお伝えしたいと考えています。
7/20一部コピーミス/修正済み
7/21一部修正
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ストレッチの役割と効果について
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