製作中のBMSの草稿です。
まだまだ仕事が山積し息苦しいです。茶帯、黒帯の人に目を通していただきたいと思い、推敲せずにアップしました。
組手技の稽古
【組手技とは】
組手技とは大掴みに言えば、相手と組手を行うための技です。
しかしながら、BMSにおける組手稽古の目的は、技の優劣、勝敗を競うことではありません。相手との技の受け取り合いを通じ、技の本質をつかみ、技の体得と創出を目指すということです。さらに言えば、技の体得と創出を目指す過程において自己の能力を向上させることなのです。
【自己の能力を向上させる】
自己の能力を向上させるためには体験が重要です。しかしながら、ただ体験するだけではなく、技(行動)の目的を意識した体験が必要です。言い換えれば、ゴールを明確にし、そこに達するルート(手段)選択の精度をあげていくことです。同時にルート選択後の修正能力(バランス調整能力)を高めることです。そのためには、自己の行動を吟味し、同時に行動結果からのフィードバックを大切にすることです。
具体的には、組手稽古による自己(心身)からの発信・指令を吟味します。言い換えれば、フィードフォワード制御を吟味することです。同時に他者や心身(自己)からの返信・受信を吟味します。言い換えれば、フィードバック制御を吟味することです。そのような吟味を通じ、自己内部に構築された広義のコミュニケーションプログラムや回路を再構築していく作業がBMSの空手武道の稽古・修練なのです。
鍛錬やコンディショニングについては、組手稽古を行うための自己の基盤・環境を整えること。また技の効力を担保するもの考えてください。
【BMS(武道人学院)の目指す空手武道とは】
さらに言えば、BMSの目指す空手武道とは、組手という他者とのコミュニケーション手段を通じ、自己の心と技を磨くことと言えます。言い換えれば、他者との関わり合いの方法を学ぶこととも言えます。例えれば、言語がそうであるように、空手武道の技も同様なのです。ゆえに、まずは基本を習得し、法則を型から学び、それを応用するという体験が必要です。
最後に、BMSの組手修練は仲間との関わり合いを重視します。また究極的にはコミュニケーション能力の向上を要求するものです。そのコミュニケーション能力の向上のために「応じ」と「転じ」という鍵概念(組手理論)を設定します。
「応じ」とは、ただ一方的に相手を攻撃する行為ではありません。また一方的に防御するものでもありません。もちろん自我の中に閉じるこもるようなことでもありません。
応じとは、相手を受け入れながら、それに対し最善の対応を目指すことです。その核心は「転じ」の概念が指し示すところです。最善の対応は個々人、状況に応じて多様です。しかしながら、最善の対応に内在する普遍的な要素を探求し、最善の対応を為すための心身の基盤をつくるのがBMSの空手武道です。
2015/6/24修正
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組手技とは
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