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Channel: 増田 章の「身体で考える」〜身体を拓き 心を高める
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教育について〜昨日の補足

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教育について~昨日の補足

 子供の教育は親の責任だと述べた意見を掲載した。しかしなら、保留にしていた理由を思い出した。教育は親から始まると言っても良いかもしれないが、それだけでもないからだ。誰しも、自分の周りを取りまく人間(家族)の影響のみならず、地域社会や国家体制など、外部環境の影響を受ける(厳密に言えば、影響を受け続ける)。その中に学校や教師が含まれる。

 私は、われわれ人間の本質は、外部との関係性による、身体ー組織ー意味の生成にあるかもしれないと考えている。大きく括れば、すべて外部環境への対応と言っても良いかもしれない。そう考えると、親ばかりに責任を押し付けるのも酷なことだ。私が言いたかったのは、子供への責任感が、親の心構えとして必要だということだ。また、皮相的な論議に終わるなということを言いたかった。

 私は、「他者との協働によって外部環境をより善く変える(適応可能な状態に)意志を持たせる」という要素が教育には必要だと思う。しかしながら、我々の前には、価値観の多様化という問題が立ちはだかる。勿論、価値観の多様化を容認することは、必要なことだろう。だが、共有しなければならない普遍的価値観が、人間には必要だと、私は考えている。また、多様な価値観と普遍的な価値観の両方を活かし共存させるような社会システムを創っていくのが、これからのリーダーの役割だと思っている。

 
 昨今、富の集中が問題となっている。富めるもの、力のあるものは、社会という子供にとっての外部環境の整備に尽力するべきだと思う。さらには、子供の親がより良い家庭を築けるようサポートして欲しい。同時に最善の社会システムの構築と維持に尽力するべきだと思う。そうでなければ、株価上昇だとか、東京オリンピックだとかで浮かれているが、その後の転落があるかもしれない。それが杞憂で終わることを祈りたい。


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