「フリースタイル空手とは何か」と呻吟する
これから、FSK(フリースタイル空手)の構想につい、数回に分けて、書き記したいと思う。
これまで、ルールブックから、哲学、小論文など、数多く、FSKについて書いてきた。しかし、雑務に忙殺され、それどころではなかった。
急に書く気になったのは、友人の紹介で空手を全く知らないM氏と知り合い、フリースタイル空手の構想を久しぶりに語ったからだ。
私は、なるべく短い時間で、要点を伝えようと熱弁を振るった。本音を言えば、もう語りたくない。ほとんど習性で語った。また呻吟に近かった。
M氏は、面食らっただろうが、貴重なフイードバックをいただいた。とても誠実な人柄だった。
M氏は、「構想は面白いが、ひとつだけ気がかりがある」「それは、構想が完結していること」「ゴールは決まっていても、そこに至るプロセスが色々あるはずだが、そこが見えない」というように言ってくれた。
さらに、「構想を実現するための戦略を組み立て、実行する人間が必要だ」とも言ってくれた。
その通りだ。しかし、そんなことは、とっくに解っている。だから苦しい。
また、書きたくない私自身の欠点がある。それを書けば、誤解を招く可能性が高いので、控えたい。
私が今、しなければならないことは、仲間を作ることである。しかし、設計図と模型作りだけで、かなりの労力を使ってしまった。おそらく、皆さんの想像をはるかに超える労力だ(狂ってる・・・・)。
誤解を恐れず言えば、私はフリースタイル空手の設計者だ。そして、その設計図を基に、建築物を創り上げるのは、私以外の協力者の力による。しかし、私は協力者の集め方を知らない。
例えるならば、大きな建築物を建てるには、先ず、施主(資金提供者)と施行を受け持つ建設会社が必要だ。そして、鉄骨屋、鳶、重機屋、左官屋、電気屋、水道屋、内装工事屋等々、様々な能力を持った人達が力を合わせなければならないだろう(実は、建築について考えたのは、今回が初めてだ。今度、建設関係の仕事をしている友人に聞いてみたい)。
手っ取り早いのは、資金力を有する建設会社が施主になることだ。ここでいう建設会社は大きな空手や武道団体(組織)と言っても良いかもしれない。残念ながら、今の私には、設計図しかないと言っても良いような状況だ。先述した、M氏の言うことも、そういうことだと思う。
●FSK(フリースタイル空手)の設計図を作る・・・
【得点制】
先ずは、FSK(フリースタイル空手)の特異点について述べたい。FSKは、得点制の武道スポーツである。すなわち、技を得点で表す。
そのことにより、試合の優劣がボールゲームのようにわかりやすくなっている。
また、技を数値化することで、価値観が異なる選手や観客も勝敗に納得できる。また、合理的な戦略を組めるようになる。
(続く)
↧
「フリースタイル空手とは何か」と呻吟する〜その1
↧