参議院選挙について
恥ずかしい話、ブログを書く、精神的な余裕がない。しかし、たまにはメモ程度に感じたことを書いておきたい。
本日、参議院選挙があった。
朝のあるTV番組で、日本在住の外国のジャーナリスト達が、今回の参議院選についてコメントを求められていた。皆、日本の将来を担う選挙だと、口を揃えていた。
また、ある新聞では、政策面での議論が活発にならないまま、選挙が行なわれることに対する懸念が述べられていた。
周知のように、現在、原発問題、TPP、憲法改正等等、我が国には問題が山積している。
にもかかわらず、議論が白熱しなかった。私は今回の選挙の判断基準は、好きか嫌いか(政党や政治家が)、否、嫌いなところには投票しないということになると思っていた。
日本国民は、そのような消極的で受動的な考え方によって、物事を決める傾向があると思う。かく言う、私にもそのような傾向があるかもしれない・・・。
結局、メデイアの予測通り、与党の大勝という選挙結果だった。
これで良いのだろうか?先ずは、メデイアの及び腰を批判したい。
勿論、大衆を間違った方向に煽動しろと言いたいのではない。しかし、深く本質を追及し過ぎることによる、リスクを回避しているかのように見える。そのような、大衆迎合的、ジャーナリストの姿勢が、日本国民のポリシー(政策)の無さの遠因かもしれないと思っている。
勿論、メデイアだけの責任ではないだろう。しかし、選挙速報では、有権者には支持政党がないという、アンケート調査を挙げていた。ちょっと待て。ジャーナリズムは、そこのところをもっと追及しなければならないのではないか。
確かに日本国民は、物事の徹底的な追及をしない傾向があるようだ。また、それを好まないのかもしれない。ゆえに何事にも責任を追及せず、曖昧にしておく。
そのような日本人の傾向が、知識はあるが、見識が脆弱な国民を醸成する。また、胆識のある政治家を育成しない原因だと思う。
先の都議会選挙のことである。私が政策面で一目を置く、ある野党の党首が、選挙結果を受けて、「風が欲しい」と言うような意味合いのことを述べていたと、新聞に書いてあったのを記憶する。
私は、その言葉にその党が躍進しない原因を垣間みた。もし、この国の政治を変えたいのなら、風を待つことではなく、日本国民に政治への関心を持たせる努力をし、党員を増やしていくことではないだろうか。
それは、他の党にも言える。この国の政治を変えるには、党員をしっかり確保した政党が、競い合っていく形が良い。政治には党と党員(同志)が必要である。なぜなら、単独では何もできないからだ。それは政治の基本である。
今回の選挙、他国の人達には、日本国民のポリシーの無さを感じさせたであろう。もう少し、丁寧にいえば、そのような生き方ででも、秩序が保たれ、幸福で自由に生きていける、有り難い国だからだ。政治を意識しなくても良いということは、幸せな事かもしれないと脳裏をよぎる・・。しかし、それは間違いだ。政治に関与しないということは、究極的に自分のことしか考えていないということに他ならない。さらに、日本人は権力に対し従順で、勤勉だが、利己的であると言わざるを得ないということになるのではないだろうか・・・。
脱線するが、私は日本国には2大政党制は適さないと考えている。日本国が目指すべきは、3党以上の政党が、時代状況により、連立を組みながら、政策を実現していくような政治体制だ。
ここで私には疑問がある。なぜ、国民にポリシーがないのだろうか。考え方が多様であるということとと関係するのだろうか?また、我が国に、宗教団体が多いことと関係ががあるのだろうか?
私は、この姿が日本本来の姿ではないと考えている。大きな変質は、戦後のような気がする。戦後の高度成長がよくも悪くも、日本国民の考える力を奪ったように思う。また、戦後処理の仕方がまずかったのではないかと思う。しかし、戦争により、優秀な人間の多くを失い、国が疲弊した状況下で物事を判断せず、曖昧にしておいたことが良かったのかもしれないが・・・。
話を戻せば、私は与党の見識に期待をするが、基本的には、日本国民の在り方を変えなければならないと考えている。しかし、それには、もう少し時間が必要のようだ。
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