3-31フリースタイル空手練習試合報告!!
本日は、1部にフリースタイル空手の審判講習会、2部にフリースタイル空手昇段の講習会と型審査、3部に練習試合を行なった。
フリースタイル空手には、段位制度がある。その内容は、試合経験と型(組手型)の審査だ。試合経験は、試合による勝利がポイント換算してあり、そのポイントが基準を充たせば良い。型審査とは、フリースタイル空手の代表的技の型(組手型)を理解しているかの審査だ。
フリースタイル空手は、ルールを守ってくれれば、どのような格闘技者でも参加できる。しかし今後は、格闘技経験のない人や初心者にフリースタイル空手のルールや技術を伝える指導者を育成しなければならない。また、フリースタイル空手をなるべく正確に伝えられる人間を育成する必要がある。
つまり、フリースタイル空手の黒帯(有段者)育成の目的は、フリースタイル空手の指導者を育成するためと考えて欲しい。黒帯は単に試合に出場するのみならず、クラブを作り初心者にフリースタイル空手の基礎を教えたり、審判になって、普及の協力を行なう者と考えて良い。言い換えれば、真のFKPの同志だ。
勿論、初段ぐらいでは、経験も浅く、伝えられる量は、限られてはいる。しかし、少しずつ、ステップアップしていくしかない。
3部の練習試合は、新ルールで行なった。新ルールと言っても、試合時間を5分、延長戦が2分となった事を始め、僅かのルール変更である。
そのルール変更によって、選手には、少し戸惑いがあったようにも感じたが、試合を行なってみれば、問題は全くなかった。むしろ、打撃技と組技の使い分けが上手になり、スタミナの配分が上手くできていた。結果、目立ったスタミナ切れというのは見られなかった。
また、本戦を5分間とする方が、落ち着いて選手の攻防を見ることができた。裏を返せば、選手も落ち着いて、戦術を考えることができたということだと思う。
今回、イギリス人のラリーの成長が著しかった。
彼は、長くムエタイの修練を積んでいたらしいが、目の損傷により、ムエタイをやれなくなり、友人の紹介で私の道場に入会してきた。まだ、空手を初めて1年程だが、最近、空手家らしくなってきた。
彼曰く、「テイクダウンの技=倒し技」が面白いと言う。彼は、これまでムエタイ、キックボクシングだけを行なってきたらしい。最近、私の道場生で柔道四段の指導員に、柔道を教えて欲しいと言っているらしい。それを聞いて、私はとてもうれしくなった。
なぜなら空手は本来、武術であり、そうである以上は、他の格闘技や武術のことを貪欲に研究するのが本当だ。ただ彼は、そんな理屈を考えている訳ではないと思う。本当に、テイクダウンの技が面白いから学びたいのだ。
私は、その感覚をとてもオープンで良い事だと思う。彼がどのように日本の空手を考えているかは、わからない。しかし、少なくとも、積極的にフリースタイル空手に打ち込んでいる姿を見て、意を強くする。
フリースタイル空手は、プレゼンさえ上手くできれば、世界に受け入れられると。
今年の11月にフリースタイル空手のフランスオープンが決まっている。
また、5月にヨーロッパセミナーを予定しているが、今回の映像をなるべく早く、ユーチューブにアップし、ヨーロッパの仲間に伝えたい。
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フリースタイル空手練習試合報告!!
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