【盛和塾の最後の世界大会】
本日は17年ほどお世話になった盛和塾の最後の世界大会に参加していた。
思えば、盛和塾の塾長である稲盛和夫塾長を始め、塾長の皆さんには大変お世話になった。道場経営者として団体の長としての心を高め、道場を発展させたかった。そして、自分の空手を広めたかったが、広まらなかった。おそらく、それはお前の学びが真剣ではないからだと言われるだろう。一時は、道場が3倍になった。しかし、それが半分になった。私の体が壊れたことや色々と原因はわかっている。しかし、その原因をどうすることもできなかった。しかし、真剣に稲盛哲学を学べば、道場は発展したはずである。応援していただいた、稲盛和夫塾長に申し訳ない。
だが、稲盛経営哲学の芯の部分は理解できたと思っている。その努力はまだ続いている。まだ、完全に諦めているわけではない。また、目に見えた成果をあげられないのは、私の目標、目的がビジネスとは異なる部分が多いからだ思っている(一方、同じ部分もある)。だが、必ず成果を上げたいと思っている。ギリギリの瀬戸際だが。
そんな盛和塾が今年で解散となる。私はお世話になった方々に挨拶をしようと、予定をやりくりして参加した。本当はそんな余裕などない。
本日は、とても狭い座席に体を小さくして長時間座り続け、帰りは膝が痛くて歩くのが辛かった。膝の具合が年々悪くなり、長時間の座位はかなりのダメージなのだ。また、この世界大会は明日も続く。そして、その後すぐに石川県に合宿指導に向かう。正直、しんどい。それでも、盛和塾の塾生の話には刺激を受けた。また良い出会いがあった。
ただ、私は体を壊さないように気をつけたいと思っている。体を壊したら、大きく後退するからだ。焦らず、もっと日々慎重に生きていかなければと思う。今日は朝から頭と首が痛かった。葛根湯を飲み、さらにロキソニンを飲み、会場に向かった。
実は、私は脳溢血を恐れている。家系的に気をつけたほうが良いようだからだ。ゆえに昨晩から多めに水を飲んでいる。
私は身体をメンテナンスしないで頑張っている自分を含めた中高年を見ると、「あんまり頑張ると脳の血管が切れるよ」と心配している(バカだな、余計なお世話?)。
【清水哲太郎先生】
そんな中、 同じ盛和塾生の清水哲太郎先生と会った。清水哲太郎先生は私の尊敬する芸術家である。また日本を代表するバレイダンサーであり、松山バレイ団の代表、そして森下洋子先生のパートナーでもある。
数年前、私は清水哲太郎先生からバレイのレッスンを受けた。すでに身体を壊していた時のことだったから、ダメなやつだと思われたかもしれない。現在は、その時より回復している。数年前に、先生の舞台も拝見したが、見た感じでは年齢がわからない。それは、若い頃からの体型を維持していること。また動きも熟練の動きで、専門家でなければ、若い頃との差がわからないからだ。さらに、見た目も若い。
その清水哲太郎先生の年齢は71歳である。私は、現在57歳だが、清水先生の年まで、現役でいられるだろうか。正直、自信がない。命さえ心配だ。
久しぶりにお会いして、清水先生を目標にしようと思った。数年前に松山バレイ団の稽古風景を少しだけ見学したが、バレイの稽古は凄まじい。私が見たのは数十分だったが、それを7〜8時間続けると聞いた。そんなことが毎日できるとは、正直理解できていない。普通に考えれば身体が壊れてしまうはずだ。
私は身体が壊れてから、身体のメンテナンスと機能維持の勉強をしている。もっと早くに知りたかったことも多いが、最悪の状態になる前に気付き、良かったと考えている。
今私は、自分の体を実験台に、シニア向けの稽古の仕方、トレーニングの仕方を研究しているところだ。私のトレーニング法は良いと思う。しかし、私と同じシニアがそのトレーニングを必要だと思わなければ、やらないだろう。当たり前のことだが。
つまり、いくつになっても良いパフォーマンスをしたいという意思があればこそ、身体は維持される。おそらく、清水哲太郎先生にはその意思が強いのだ。身体芸術家(バレイダンサー)だから当然といえば当然だが。
私の道場生、空手メソッドを学ぶ人に、あえて言いたい。まず、いくつになっても良いパフォーマンスをしたいという願望を持って欲しい。そして、空手は自分の体を用いた芸術だと思って欲しい。そう思えれば、またそのことを信じることができれば、必ず身体は協力してくれると思う。しばらくぶりの対面だったが、清水先生を目標にして頑張ろうと思った。