Quantcast
Channel: 増田 章の「身体で考える」〜身体を拓き 心を高める
Viewing all articles
Browse latest Browse all 480

新しい競技ルール②

$
0
0

前回の続きです。

(続き)
なぜなら、人が納得するには、何が一番重要か考えてみて下さい。
私が考える、一番重要なことは、結果が、どのようなプロセスを経て、そうなったかのかを理解することです。
そのような意味では、従来の旗判定は、審判の頭の中という、ある種の「ブラックボックスの中」で判断されるような感じを受けるのではないかと思います。

そのような印象を、IBMAキョクシンスタイルでは、可能な限り、技術判定を細分化し、それを数値化(点数化)し、リアルタイムで観客と選手に知らせます。

さらに、反則行為も相手に加点するというシステムで明示します(反則行為は減点でどうかという意見もあったが、ー点になったり、計算が複雑にならないよう考えた)。

その上で、得点が僅差の場合は、「旗判定」を行うことにしています。そのような前提での旗判定は、従来のフルコンタクトの旗判定と結果が同じでも、意味が全然違って来るのです。

もう少し、具体的に述べたいと思います。
IBMAキョクシンスタイルの判定方法なら、審判の旗判定は、従来のブラックボックスの中で判断されるというような印象が軽減します。

なぜなら、試合の内容が観客にも共有された状況で、大まかな点数だけで判断できない微細な部分を審判が判定するということになるからです。

また、そのような判定方法なら、旗判定をする審判にとっても、試合最後の印象に左右されず、試合を冷静に判断し易くなるのです。さらに、審判自身が観客に審判されると言う構造ができるので、審判の誤審を防止することに繫がると考えます。勿論、IBMAのルールブックには、旗判定の際の着眼点も細かく記載されています。そのように、何重にも、観客と選手が納得できる仕掛け、仕組みを作ってあります。

以上、我田引水的ですが、今回の交流試合では、IBMAキョクシンスタイルの判定方法の良点を再認識できました。細かいルールについては、今後、私達のサイトに掲載していきたいと思います。

(続く)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 480

Trending Articles