【1勝9敗のダメダメ男のクロスオーバー体験論~その5】
【陸上部時代の体験】
ここで少し、陸上部時代の体験を記しておきたい。
私はワンシーズンだけ、高校の陸上部に籍を置いた。
陸上部の顧問は、日体大を卒業し、体育教師になりたての女性の先生だった(正確には2年目だったかな)。加藤千草先生と言った。拙著で少し触れているが、とても素敵な先生だった。
誤解を恐れず書いておきたい。加藤先生は、とてもスタイルが良く、走る姿はバンビのようだった(笑われるかな・・・)。
加藤先生は、とてもオープンで気さくな先生だった。実は、年も7歳ぐらいしか離れていなかった。
私は、先生の車に乗せられ、毎日、約30分(?)かけて、県営の陸上競技場に練習に向かった。BGMはいつも松山千春であった(笑い)。
松山千春の「銀の雨」は先生の大好きな楽曲だったと確信している(笑い)。
さて、毎日練習した、県営陸上競技場には、様々な高校の陸上部が練習にきていた。時々、私が放校になった、星陵高校の陸上部も練習にきていた。
【ある時】
ある時、こんなことがあった。中学、高校と同級生だった奴が、ロッカー室で後輩に「あんな陸上競技の素人に負けるな」と、発破をかけていた。
彼に悪気はなかったと思う。しかし、思春期だった当時の私のこころは、甚く傷ついたのを記憶している。
【ほろ苦い思いで】
ほろ苦い思い出を、少しだけ吐露したい。
先述の加藤先生は、陸上への具体的な目標を語り、一生懸命練習する私を高く評価してくれていたと思う。
時には、競技場の芝生の上で、先生の身の上話等を聞かせてくれた(彼氏の話だっだように記憶する)。青春ドラマのようであった(笑い)。
だからこそ、私が陸上部を止めたいと伝えた時、とてもがっかりし、かつ、私に幻滅したと思う。
少し背負っているかもしれないが、ほんとうに申し訳なく思っている。
私はよく挫折する男だった(笑い)。回りもあきれていたのではないだろうか。
盟友の荻野氏は、「1勝9敗のダメダメ男・・・・」のタイトルを見て、「1勝99敗じゃないの~」と突っ込みを入れて来た。「仰る通り(笑い)」
私は1勝99敗のドジなダメ男である。
なぜ、挫折ばかりするのか?おそらく、何事にも高い目標を掲げる割に、能力と努力が足りなかったからか・・・。また、あきらめが早過ぎたのか・・・。
兎に角、思春期の私は、受験勉強、柔道、そして陸上競技等、多くの挫折を繰り返した。
「挫折の一番大きな原因は何か?」
私は、長い年月を要したが、極真カラテの修行を長く続けて来て、ようやく理解しはじめている・・・。
(その6に続く)
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1勝9敗のダメダメ男のクロスオーバー体験論~その5
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