編集後記 第71号 理想を追い求めるからこそ
私は、HITTING SPORTS PROJECTを空手とキックの世界組織である、KWU-SENSHIを母体に実施したい。青木氏、加藤氏、小比類巻氏も、そのことを了解してくれた。だた、KWU-SENSHIの組織が、私の構想を受け入れてくれるかどうかは決まっていない。なぜなら、KWU-SENSHIにはすでに空手、キックの組織があるからだろう。しかし、私はKWU-SENSHIが新しい格闘技スポーツの母体となることが、KWU-SENSHIの存在意義を高めると考えている。あとは、我慢強くプレゼンするだけだ。だが、やり過ぎれば、私は嫌われるに違いない。私は5年ほど前、空手の師範、数名に構想を持ちかけた。だが、誰も私の構想には乗ってくれなかった。
その理由は、私のプレゼンが不味かったからか。また、私の構想が意義のないものだと判断したのかもしれない。他方、今回、青木氏と加藤氏は乗ってくれた。反応の違いの原因が何かはわからない。私は不安で一杯だ。私の理想は理解されないかもしれない、と…。しかし、私はやらないで後悔するよりも、やって後悔した方が良いと思っている。実際、やって後悔はしないに違いない。なぜなら、本当に心から望むものを追い求めれば、そこには失敗はない。ただ気づきがあるだけだ、と思うからだ。
さて、私は人生の最期に後悔はしたくない。「なぜ、理想を追い求めなかったか」というふうに。そして、理想を追い求めるからこそ、人間は成長、進化すると思っている。いうまでもなく、理想を追い求めれば困難に直面する。だが、人間の成長とは、理想を追い求めなければ実現しないだろう。私は、理想の実現位は、心の領域を開拓し、心をより高く、かつ深く極めることが必要だと思っている。そして人間における究極の成長、進化とは、心を超えて、自己を極めることだと思っている。私は、人間にしかできない、心の領域を開拓し、かつ極める、という理想を最も大事にしたい。