戦い続けるすべての人々へ
約２週間のヨーロッパでの仕事が終わった。
昨年までは、身体が弱くなり、「老兵は死なず、消えゆくのみ」と、人知れず都会を離れようと思っていた。そして、晴耕雨読の日々を夢想していた。
そんな時、遠くブルガリアから招聘された。
辞退しようと思っていたが、友人からの強い勧めがあり、承諾した。
「やらないで後悔するより、やって後悔した方が良い」
長年の友人からの言葉だ。
果たして、これでよかったのか。
まだ、わからない。
だが、想像もしていなかった、友人からの熱い思いを知った。
「極真空手は偉大だ」
こんなにも世界中の人々の心を繋げたのだから。
それゆえ、心が生み出した悪意が溢れているのも事実だ。
まだ若い極真空手愛好家にはわからないことだろうが…。
それでも、神の真理は無善無悪だ、と私は考えている。
全ては、人の心が作り出すもの。
「心が変われば態度が変わる」
「態度が変われば行動が変わる」
「行動が変われば習慣が変わる」
「習慣が変われば人格が変わる」
「人格が変われば運命が変わる」
「運命が変われば人生が変わる」
これは幼い頃、空手の恩師に教わったヒンズー教の教えだ。
さらに、私は使う言葉が大事だと思っている。使う言葉が変われば、全てが美しくなる。これは、私の哲学である。
故に、幼い頃から辛い時、悲しい時、嬉しい時、感動した時に拙い詩を書く。
それが習慣のようになった。
私は詩を書く。自分の心を清め、その力を引き出すために…。
今、心を清めたら、私は壊れた身体に懇願して、再び歩き始めたい。
困難な道を。
おそらく、理想を求める道は、どの道も困難に違いない。
ならば、私が育てられた、極真の道へ、再び進もうと思った。
どんな人生が待っているかは知らないが…。
そう思いながら、渡欧の準備を進めていたら、私の恩人の一人、ミュシェル・ウェーデル氏の盟友（元奥様）である、へニーからメールがあった。その時期、偶然にもブルガリアに滞在していると言う。へニーはソフイア空港まで、私に会いに来てくれた。
へ二ーは、私より少し年上だが、私の心が休まる、女性の一人である。
私たちは、短い時間であったが、愛を確かめ合った。
愛を確かめ合うなど、噴飯物の表現だが、本当にそうなのだから仕方ない。
幼い頃、極真空手は、傷つき、絶望した私の心に「力」と「友（仲間）」を与えてくれた。
極真空手よありがとう。
私は極真空手に課せられた命題を解くことに、再び挑戦する。
安らかに眠るために。
最後に一緒に戦う仲間たちに以下の詩を送りたい。
私にとって戦士プロジェクトとは、新しいコンセプトであり、哲学だ。そして武士道を蘇らせるプロジェクトでもある。
戦士（SENSHI）とは誰か？ 〜戦い続けるすべての人々へ 2023ー7−13
誰の心にも永遠に守りたいと思うものがある
自分自身、家族、仲間、国…
戦士（SENSHI）とは誰か
永遠に守りたいもののために戦う者のことだ
だが、SENSHIとは、人を傷つけるウオリアー（戦士）のことを意味するのでは決してない
戦士（SENSHI）とは誰か
困難に対し全力を尽くして戦い
最後まで希望を失わない者のことだ
その希望とは
自己を活かすのみならず敵を活かすこと
敵と和解し共創する夢（物語）を信じることである
そして、その夢（物語）を信じて歩む者のことをSENSHIと言う
増田 章
Who is SENSHI?～To all those who continue to fight
Who is SENSHI?
Everyone's heart has something they want to protect forever.
Yourself, family, friends, country...
Who is a SENSHI?
It is about what you fight for and want to protect forever.
However, it is not never a Warrior who hurts people.
Who is a SENSHI?
Fight with all your best against difficulties
It is about those who do not lose hope until the end.
That hope is
Not only to make use of yourself but also to make use of enemies.
Believe in the dream of reconciling and co-creating with the enemy.
Who is SENSHI?
It is a person who believes in that dream and walks.
Akira Masuda
