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Channel: 増田 章の「身体で考える」〜身体を拓き 心を高める
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最高の死に方&ヨーガ技法を読んで〜日誌

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最高の死に方&ヨーガ技法

私は、月に1回、兵法についての勉強会に参加している。
その会にヨーガ行者の成瀬雅春氏が参加する。勉強会仲間の一人が成瀬先生のお弟子さんらしい。

現在、至るところにヨガ教室がある。また、フイットネスクラブ内にも、ヨーガのクラスがあるところが多い。

しかし、成瀬雅春氏は、その辺のヨーガもどきではなく、本物のヨガ行者だ(ヨーガ行者という呼び方で良いのかどうかは、今度聞いてみる)。

昨年、成瀬雅春氏から、「最高の死に方&ヨーガ秘法」という、ご著書をいただいた。すぐに読み始めたが、半分程読んだところで、読むのを止めてしまっていた。なぜなら、年末から正月に掛けて、FKプロジェクトの仕事に七転八倒していたからだ。また、私はヨーガに関しては、門外漢であり、専門用語がでてくると、読むのが辛くなったからだ。また、読むために購入した本が山積みになっていて、時間の捻出に苦労していたからだ。

金曜日に成瀬氏と2ヶ月ぶりに会い、早く読み上げねばと、残り半分を読み上げた。

今回は、その本の内容を紹介したい。

内容は、「桐生大悟」という青年がヨガと出会い、ヨーガを極めるまでの道のりを、小説風に描いている。その桐生大悟という青年が、成瀬雅春氏だ。
この本は、かなり専門的なヨーガの技法をわかり易く書いてあるように思ったが、全くの素人の私には、本当のところは、わからない。

本文中、成瀬ヨーガのキーワードが太字で書き記してある。以下に少し紹介したい。

●「瞑想をすると必ず何かしらの想念が湧いてきます。それを雑念だと思って消そうとか無視しようとすると、瞑想に失敗するのです。そうではなく、湧いてきた想念をしっかりと観察するのです。つまり、今、自分が何を思っているのか?というアプローチをします」(本文から)

●「自分自身のすべてを徹底的に知り尽くすこと・・・」

●「自分自身をしっかり見つめなさい、これ以上にヨーガの極意はない」

●「自分自身を磨き上げることが世界を救うという行動より、人類にとってははるかに重要だ」

●「力を抜くテクニックを身につけることが、ヨーガ上達への近道」

● 解脱を得るというのは、人間卒業ということで、もう2度と生まれ変わってこないことだ・・・。

等々、その他、成瀬氏の師匠にあたる、プラーナ・ギリ聖者の年齢が、180歳であることや空中浮揚、空中歩行の話もでて来る。
ヨーガのことを知らない人は、そこで、シャットアウトかもしれない。しかし、私は頭のストレッチだと思って読むことを勧める。

私も、空中浮揚や空中歩行について理解していない。おそらく、究極の身体操方により、そのようなことが可能になるのだと想像するのだが・・・。

因に、私が興味を持ったのは、ヨーガでは生まれ変わることを良いこととせず、「解脱」を究極の目標とするという考え方だ。

ここまで読んで、皆さんは、とても怪しい本に思うかもしれない?実は、成瀬氏自身が、「怪しいでしょ」ととぼける。
2ヶ月前の、勉強会の2次会の席、「僕は、セキュリティーモードが高くて、怪しい人には、すぐ妖怪アンテナが立つんです」と、私が他の人と話しているのを聞いて、成瀬氏が、「僕、怪しいから」と割り込んで来た。勿論、私は成瀬氏のことを言ったのではないし、成瀬氏もふざけて絡んで来ただけだが。

先日、飲み会の席で、再度、成瀬氏が自分のことを「怪しいでしょ」と言った。私は笑って、「先生は普通ですよ」「先生が、ご自分のことを怪しいと言うのは、僕が自分自身のことを変人だというのと同じでしょ~」と笑い飛ばした。自分でそのように言う人間は大丈夫だと思う。むしろ、自分自身のことをまともだと考えている人間の方が怪しくて変人だ(本当のことを言うと)。

私は成瀬氏はとても善人だと感じる。なぜなら、一緒にいてリラックスできる。
また、とても哲学的であるが、堅苦しくなく、自然体だ。

話は変わるが、最近、プロのトレーナーから、ストレッチを教えていただいた。勿論、簡単なストレッチぐらいは、私も知ってはいたが、身体のゆがみを調整することで、身体が楽になるのを実感した。また、他の本で、人間が思考には、いかにバイアスがかかっているかについて知った。

何を言いたいかと言うと、心と身体を調整するためには、ヨーガが良いのではないかと思っていた矢先の成瀬氏との再会だったと言うことだ。

そういうことで、成瀬氏の著書を一気に読み上げた。


最後に、「最高の死に方&ヨーガ技法」、この本に描かれているのは、ヨーガの聖人、成瀬雅春先生自身の最高の生き方なのだ。

私は、本を読み終え、成瀬雅春先生の生き方を最高だと思った。

おそらく、この本は、日本におけるヨーガの最高峰の経典になるだろうと推測する。また、この本は、高齢化社会の到来、老いと死に対する啓蒙書にもなると思う。

武道家の私にも充分、参考になる本であった。ヨーガと私の武道哲学の共通点については、いずれ書き留めたい。

成瀬先生、ありがとうございました。


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