楽しめましたか?~その1
10月28日、第1回フリースタイル空手チャンピオンシップ,東京オープンから、早くも2週間が経とうとしている。
まだ、残務処理が残っているのと、保留していた問題の処理に当たらなければならないので気が休まる時はまだない。正直言って、頑丈な私でも、今回の大会は、かなりのストレスだった。しかし、体調も回復した。後は気力を充実させ、頑張りたい。
さて、試合後、選手の方々からフィードバックを報告する。選手の皆さんからは、「楽しかった」という声を多くいただいた。また、このルールだったら、怪我も少なく、長く競技を楽しめるとの声があった。
「競技を楽しむ」というのは、試合前、私が掲げたフリースタイルの目標である。もしかすると、みんな私に気遣い、楽しかったと言ってくれるのかもしれない。
勿論、フリースタイルの戦い方が解らない、難しいという感を一部の選手が持っていることにも、私は気付いている。
しかし、そのような選手は、格闘技、武術の素人達なので仕方ない。今後は、どのようにしてフリースタイルの戦い方を伝えるかが課題だ。
既に、格闘技、武術の経験が豊富にあり、体力や技術の引き出しがある程度ある選手は、フリースタイルの安全性とゲーム性に納得してくれた。
ゲーム性とは、将棋やチェスのように戦術性に富む、知的なものであるということである。
さらにその知性は、競技に科学性と芸術性の両面を共存させてゆく。
勿論、ゲーム性が選手や競技に反映されてくるには、まだ時間が必要だ。
しかし、僅かだがそれを感じ取ってくれた選手がいるということが、うれしい。
また、ある選手から貴重なフィ-ドバックをいただいた。早速、ルールに反映したい。断っておくが、今回の大会で審判の技量にまだ不充分な点は否めなかった。しかし、多様な戦い方をする競技者の技を審判するのは、見ている程、楽ではないだろう。今後の課題として、審判がもっと格闘技術に精通するということを挙げたい。例えば、サッカーの審判がサッカーに精通しているように。
理想的には、多様な格闘技の選手が参加できるフリースタイルの審判は、格闘技に精通していなければならないだろう(勿論、強い格闘技者である必要はないし、判定基準は可能な限りシンプルにしているので、あまり難しく考えないで欲しいいが・・・)。
一方、ルールには、ほとんど問題はないと言っても過言ではない
後は、競技法の周知と選手の育成が課題である。但し、若干のルールの修整をする予定だ。その内容に関しては、近いうちに発表する。
(続く)
↧
楽しめましたか?〜その1
↧