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Channel: 増田 章の「身体で考える」〜身体を拓き 心を高める
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ほんとうのものが見えてくるのは〜「踏み足」

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【ほんとうのものが見えてくるのは】~メモ書き1「踏み足」

明日は、兼ねてから具合の悪い部分の検査がある。検査の結果がどうあれ、新しい出発にしたい。そして、お祝いをしたい。

また、2週間前に動かなくなった左脚の具合が今ひとつだ。
なんとか歩ける様になってきてはいる。しかし、蹴りはできない。

稽古指導ではイスに腰掛け、指導している。ゆえに稽古指導の調子が出ない。また自分で手本を示せないと手間がかかる。

私は、手術をしたくないと、アイシングをしながら様子を見ていたが、このままだと手術をした方が良いかもしれない。この判断は、もう少し待ちたい。

私は、先日の全米オープンテニスで錦織選手のみならず、車いすテニスの国枝選手に勇気づけられていた。脚が悪いからかもしれない。ゆえに私も、足が動かなくても、やれることはあると、色々やっている。ステッキ術、杖術、半棒術の研究は、そのひとつだ。

半棒の使い方研究のお陰で、で50肩がほぼ直って来ている(笑)。


【どの様に歩けば、膝に負担をかけないか】
また、本日は歩き方を考えていた。「どの様に歩けば、膝に負担をかけないか」と。そして、ある直観を得た。この直観はこれから突き詰めたいと思っている。

その直観をメモ書き程度に記録しておきたい。
「より膝に負担をかけない踏み方が、運足には大切ではないか」
「前に進むだけではなく、方向転換をする時には、特に踏み足(脚の踏み方)が大切だということ」
「伝統カラテの前屈立ちの歩法、特に転身の仕方・運足法は、間違っているのではないか」等等。

以上の直観は、私の武道理論の参考となっている、スキーの操作理論とも繋がる。また、陸上の2軸走法の理論も参考に考究したい(但し、陸上は転身がないが・・・)。

「踏み足」・・・。この概念は私の武道理論書に必要かもしれない。
しかしながら、武道理論の本の企画を出して、早くも1年近くが経とうとしている。出版社の人には、あきれられているかもしれない。言い訳がましいが、本当に忙しかった(時間がとれなかった)。ゆえに、身体が本当にぼろぼろになってしまった(もっと早く手を打つべきだったかもしれない)。

このままいけば、益々、回りに迷惑をかけることになるかもない。おそらく、道場生は、私の武道理論等求めてはいないだろう。だが、高いレベルの空手道を確立し、レベルの高い武道人を育成することが、私の悲願である。

そんな苦悩の中、ようやく閃きを得た。執筆の時間も捻出できる予定だ。私は、この兵法も持って、我が道場生が将来、胸を張って、増田から空手を習った言ってもらえる様にしたい。




【私の武道理論・兵法の大枠の概念】
ここでメモ書き程度だが、私の武道理
論・兵法の大枠の概念を書き記したい。

それは4つの領域に分かれている。その一つ目は「位置取り①」。その2つ目は「転じ②」。3つ目は、体重利用③」。さらに、その中心的な概念として「心法④」がある。

①から③は、技術のみならず、勝つための戦い方の原理原則である。そして、④は、技術を創出する主体の意識レベルを指すものとして、原理原則の中心に位置づけている。また、表向きの修練テーマは、「自他の損傷を最小に、相手戦闘力を奪うこと」であが、修練の眼目は、先述の原理原則を体得すること。それが「捕り技」の修練システムである。

実は、道場生の理解を得たいがゆえに「転じ」の部分は、「崩し」としようと考えていたが、やはり「転じ」の方が深い理合を表現し易い気がする。

また、今日閃いた、「踏み足」の重要性も、転じの概念の中に包含できる。つまり、「転身」を掘り下げる際、「転じ」の概念があると、踏み足の重要性が説明し易いかもしれない(この部分は再考しよう)。

因に①~④の概念は、互いに連関している。それと同時に、それぞれの概念の中にも、「位置取り」「転じ」体重利用」「心法」と相似するような法則性が見られると推測している。言い換えれば、原理原則の原理原則のような法則性がある様に思うのだ。「増田の言っていることは、何がなんだか解らん」と思われるに違いない。

これはメモ書きなので許して欲しい。同時に、この私の直観に共感、或いは明確に否定してくれる同志を求めているからこそ、メモ書き公開している。

おそらく、これから剣の理合いを研究すれば、その答えが得られるような気がしている。私は剣術に関しては無知であるが、松濤館の久保田紹山先生の家族の方に(久保田先生)沢山の剣術の資料をいただいた(勿論、私の書棚にも剣術の本はある)。久保田紹山先生との縁は、とても貴重だと思うので、久保田先生の足跡を追う様に、これから剣術の研究を急ぎたい。


先日、我が愛する道場生の一人、武芸十八般の福岡氏に剣の振り方の手ほどきを受けた(実は数年前から剣術の修練を勧められていたが、時間が捻出できなかった)。
それ以降、棒や剣を振り続けている。そして、段々と振り方の要領がわかってきた。
正しい振り方を意識すると、心身が引き締まる感じがする。


最後に、ほんとうのものが見えてくるのは、あって当然と思っていた「もの」がなくなる危機を感じ、それを乗り越えようとする時のような気がしている。







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