【サッカーと孫子兵法2~追伸】
ブラジルは守備固めをしようとしていたという情報があるが、もしそういう作戦を立てていたとしたら、そもそも守備の仕方が良くないのではないか。補足すれば、ドイツの攻撃を防ぐような守備の仕方ができていなかったのではないか?例えば、カラテでいえば、デイフェンスの方法が様々ある。例えば、「下段回し蹴りをフットワークでかわす」と「下段回し蹴りをすね受けでブロックする」は同じ下段回し蹴り(ローキック)の防御だが、どちらが最善、最高の効果をあげるかは、相手の戦い方や状況によって異なるのだ。要するに、サッカーにもデイフェンスの仕方が色々あると思うのだ。
また、守備固めをしてどのように勝つのかのイメージが選手達に共有されていなかったのではないか。結果、選手の動きがバラバラとなった。以上は、サッカー素人の私の意見だから、間違っている部分もあるかもしれないが、私にはそう思える。
一般的に考えれば、主力2人、ネイマールとチアゴシウバを欠くという状況が、やはり大きかったのだろう。しかし、敗因をそれで済ませば、超一流の選手の戦いのレベルの考究、兵法の考究にはならない。そのような状況でも勝つ道、生き残る道を示唆するのが兵法だからである。
それともうひとつ重要なことを思い出した。ドイツ戦の前の試合、PK戦で勝利したとき、キーパーが感極まって泣いていた。キーパーの責任だとはいわないが、トーナメントの途中で泣くということは、相当な精神的プレッシャーがあるということなのだ。私には経験的にそれが解る。しかし、そのような精神状況では、厳しい戦いを生き残れない(残酷なことを言っているようだが・・・)。
最後に言いたい。ブラジルが主力2人頼みのへぼチームのような言い方は選手に失礼だと思う。私はブラジル代表になるような選手にはみんな、それなりの技術とプライドがあると思う。みんな頑張っていた。私はそう思う。また、監督も「敗因はすべて、私の選手起用、采配にある」と述べていた。人の良さそうな監督ではないか・・・(それがいけない?)
しかし、あまり言いたくないことだが、監督が「私の選手起用、采配・・・」と述べている裏には、選手の「戦い方」に問題があったという考えがあるのだと思う。
ともあれ、想像を絶するプレッシャーだったに違いない・・・。
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サッカーと孫子の兵法2〜追伸
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